北向きの家は高さ制限の影響を受けにくい!

北向きの家は、日当たりが悪く室内に湿気がこもりやすいといったデメリットがあるため、他の方位と比べると人気がありません。一方で、北向きの家には建築基準法で定められている高さ制限の影響を受けにくいというメリットがあります。住宅に限らず、建物を建てる際には建築基準法で定められたルールを厳守する必要がありますが、建築基準法には建物の高さを制限する斜線制限という項目があります。斜線制限には、北側斜線制限・道路斜線制限・隣地斜線制限の3種類があるのですが、北向きの家は3種類ある斜線制限のうち北側斜線制限と道路斜線制限による影響が少ないです。

北側斜線制限とは、北側の土地の日当たりや風通しを確保するための高さ制限で、敷地の北側の隣地境界線が起点となります。一方の道路斜線制限とは、道路に面している部分の高さ制限で、道路や周辺建物の日当たりや風通しを確保するためのものです。北向き以外の家の場合、道路に面した側と北側に面した側の両方で高さ制限を受けますが、北向きの家では北側斜線制限と道路斜線制限を受けるのがどちらも北側となるため、他の方位に向いている住宅よりも高さ制限を受けにくいことになります。一般的に北向きの家は他の方位よりも人気はありませんが、今回解説した高さ制限を受けにくいというメリットがあります。

また、北向きの土地は比較的安価に購入できるため、低予算でマイホームを建てたいという方はあえて北向きを選択するのも一つの手です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*